「メインテーマは殺人」ようやく読み終える。
納得しきるくらいまでの読み終え方とは言えないが、まあじっくりと読んだ方だろう。
続きの「その裁きは死」そして同じ作者の「カササギ殺人事件」もすでに購入した。
さらにはアガサ・クリスティーの作品も控えている。
なぜだかわからないが、突然未読の本が増えてしまった。
探せばもっとあるんだろうけど。
やはりじっくりと読むと理解が深まる。
自分の中で繋がっていなかった部分も繋がった。
ただ、一応一度全部読み通したという経験があったからこそ、じっくりと読む気にもなったわけで。
なんとなく把握するために読んだこと自体は無駄になっていないだろう。
特にこの「メインテーマは殺人」は、ある部分まで進んだ時に、前に返って読み直すことで理解が深くなる構成だ。
ざっと読んだだけでは理解しきれないことが出てくるのも仕方がないことだ。
早く読むのは、じっくりと読む本を探すため。
そんな風に思えば、罪悪感も減る。
本をざっと読むことに罪悪感を覚えるのはなぜなのだろうか。
作者が書くのにかけたであろう時間を想像して、その時間を雑に消費してしまっていると感じるからかもしれない。
とはいえ、この世の本を読み切るほどの時間は、人生には用意されていないことも事実だ。
時間をかけるかは、読んで判断するしかない。
「メインテーマは殺人」は、じっくり読んだ。
それだけで十分なのだ。