どらっくすのちゃんぷる〜日記。

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2009年01月31日

「深海のyrr」-海に対して人間は無力だ。

深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)
深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)
深海のYrr 中 (2) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2) (ハヤカワ文庫NV)
深海のYrr 中 (2) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2) (ハヤカワ文庫NV)
深海のYrr 下 (3) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3) (ハヤカワ文庫NV)
深海のYrr 下 (3) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3) (ハヤカワ文庫NV)

08年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第9位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位にランクインしたドイツ発の海洋系SF&パニック小説。
1644ページにも及ぶ大長編で、読み応えは充分過ぎるほど。
上中下の三冊となっていますから、間違って間を抜かさないように注意してください。
実際、「ダヴィンチコード」では中を抜かして読んじゃってた、なんて人も友達の中にはいましたので(笑)こんな人出てきたかなぁ?なんて思いながら何となく読みきっちゃったらしいです。意外といけるもんみたいですね。

この深海のyrrは海洋サスペンスとアドベンチャーとパニックをあわせたようなSFです。
綿密に調査したであろう海に関する科学的知識に溢れています。
僕自身は詳しくないのでわかりませんが、巻末の解説にそのことが少し触れられていました。最近の科学の発達は凄いですね。
下巻辺りに出てくる潜水艦には一度乗ってみたいです。
凄くスムーズに進むみたいなんですよね。

内容紹介
ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?

ヨハンソン博士がかっこいいんですよ!
作者のイメージ的にはジョージクルーニーのようですね。
渋い大人の魅力溢れる男に描かれています。
そして、もう一人の生物学者であるアナワク。
こちらも魅力のある人物です。
彼と敵対している環境保護団体のグレイウォルフ。
この二人はセットで魅力的な存在で、詳しい話は置いておきますが二人の間にある深い繋がりは友情という言葉だけでは表現できない気がします。

上巻は、人物紹介も兼ねておりゆったりとしたスピードで進んでいきます。それでも、地球に何かが起きている異変をびんびん感じてしまいますね。あー怖い。
そして、中巻で話は大きく動いていきます。
いやぁ、中巻はもう速読法をマスターしたい!というスピードで読んでしまいましたね。

深海の描写が、何となくリアリティがあるんですよね。
僕が好きだったのは、深海に向かえば向かうほど、下に潜っていく感覚がなくなってしまう。
最終的には上に向かって泳いでいるような錯覚を覚えていくという表現ですね。
なるほど、だから人は溺れてしまうのか!
上下の感覚なんていうものは、それぐらいあやふやなものなんですね。

やはり、この作品というのは深海のと付いているところからも、海に興味がある人が読むと楽しめるんじゃないかと思います。
それも、海に対して漠然とした恐怖を抱いてる人ですね。
畏敬の念と言い換えてもいいかもしれません。
ハリウッド映画化も予定されているので、映画原作!とかなる前に気になる人は読んでおいた方がいいでしょう。そういう帯付いてると買うのがちょっと恥ずかしいですからね。
海に興味のある方全てに読んでいただきたい作品です。

以下ネタバレあり。
ハイドゥナン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
ハイドゥナン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
深海
深海
深海/未知なる海の宇宙 [DVD]
深海/未知なる海の宇宙 [DVD]
深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
LEGO 8636 Mission 7: Deep Sea Quest (レゴ エージェント 深海作戦)
LEGO 8636 Mission 7: Deep Sea Quest (レゴ エージェント 深海作戦)
ディープアクアリウム 奇跡の深海
ディープアクアリウム 奇跡の深海
以下ネタバレあり。



さてさてこの物語。
最後の方は非常に観念的な流れになっていますね。
個人的には、リーの死に際がもうちょっと派手だったら良かったなぁと思っています。
ヨハンセンもなぁ。幸せになって欲しかったんだけど…

っていうかこの本は人が死にすぎです。
いやまぁそういうモンスターホラー的な要素もあるから仕方ないし。
下巻の後半の、メインの人々が死んでいく理由が、結局人間同士の争いであるというところには、面白みもありますが同時に何か空しさを感じてしまいました。

途中までの、みんなでこの危機を乗り越えよう!
って一致団結してるところの方が好きでしたね。
裏で進んでいた計画が発覚してからは、何となく乗り切れなかったなと思います。
たぶんそれはyrrとの対話によって人類がさらに高次元へと進むみたいな、ある意味2001年宇宙の旅みたいなものを期待していたからだと思うんですよね。
科学者達が、対話をしていたらそっちの可能性もあっただけに、ちょっと残念でした。
なんとなく危機というのは去っていってしまうんでしょうね。
映画化したら、最後の方はかなり美しいシーンになりそうな気もするんでちょっと期待してます。

それにしても、深海というのはこういう事がないとは言えないという不思議な魅力がありますよね。
鯨なんて、冷静に考えたらありえないほどでかいしね。
こう無意味に巨大生物にわくわくしてしまう人としては、この海という一つの巨大な異質空間を、yrrという単細胞かつ地球上最も巨大である生物が支配しているというのは楽しめる要素満載でよかったです。

やっぱね。恐竜もどっかに生きてるかもしれないな。
その方が夢がある。
生きてないなら、誰かがジュラシックパークを作っちゃうといいな。
SFといううのは、フィクションではあるけど夢を見させてくれる。
「深海のyrr」を読んで、何を思い浮かべるのかは自由です。
その思い浮かべた時のドキドキが、凄く大切なんだなと思わせてくれる小説でした。
リンが助からなかったのはショック。
posted by どらっくす at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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