どらっくすのちゃんぷる〜日記。

どうせ誰も読んでない。

2011年05月01日

火のないところでも煙は立つ。「突然、僕は殺人犯にされた  〜ネット中傷被害を受けた10年間」

突然、僕は殺人犯にされた  〜ネット中傷被害を受けた10年間
突然、僕は殺人犯にされた  〜ネット中傷被害を受けた10年間

こういう言い方が適切どうかはわかりませんが、めちゃくちゃおもしろい本です。
警察の正の部分と負の部分、検事の負の部分。
そして、最も大きく取り扱われているインターネットの負の部分。
スマイリーさんの目を通して、読者に訴えかけてきます。

『内容(「BOOK」データベースより)
1999年。身に覚えのない事件の殺人犯だと、ネット上で書き込まれ、デマが広まった。
それからずっと誹謗中傷を受け続けた。
顔の見えない中傷犯たち、そして警察、検察…すべてと戦った10年間の記録。
ネット中傷被害に遭った場合の対策マニュアルも収録。』

もちろんインターネットは負の部分だけではなく正の部分もあります。
ネット上の人間関係にも救われたという描写もありますが、それはインターネットに対するバランス感覚の問題であって、実際にスマイリーさんを救っていたのはリアルな人間関係なのは文章からも伝わってきます。

ありえそうと思われたが最後、実に9年間も粘着されて殺人犯扱いを受けてしまったスマイリーさんの気持ちを考えるとネット上の悪口だからと見過ごすことをしてはいけません。
スマイリーさんの場合はネット上だけでなく、番組スポンサーに苦情を入れられるという芸人としては致命的な行動もされています。
スポンサーに苦情を入れられれば当然使いづらい芸人ということになり、仕事が減るのは明白でしょう。
匿名であることを利用した非常に汚い手です。

読む前は「この程度のこともスルーできないなんて…」と思いましたが、読んでいくにつれスマイリーさんの味わっていた苛立ちと恐れが読んでる方にも伝わってきました。
ネットの誤った情報がネットの中だけで終わらなくなってしまった時の恐怖は計り知れないものでしょう。
日本のネット犯罪取り締まりを一歩前進させるきっかけになった当事者の一冊という非常に価値のある本になっています。

ちなみにどらさんはスマイリーさんが殺人犯だと言われていることを知っていました。
ある程度ネットをやっている人なら常識だったかもしれません。
ついでにこの本の中で名前が伏せられている亡くなった女優さんというのは飯島愛さんです。
ネットでコンクリ殺人をググればすぐに出てきます。

そして、スマイリーさんが事件の共犯者であると匂わせる本を書いた元刑事というのは北芝健さんです。
警視庁捜査一課というのは警察に勤めていればほとんどの警官が該当することになるという仕組みは知らなかったので良い勉強になりました。
簡単に言うと、捜査一課の指揮下にある事件に関わった場合はその間捜査一課に所属しているものとして扱われるということみたいです。

こちらのブログがくわしかったです。
女子高生コンクリート殺人事件とスマイリーキクチさんと二階堂さんの裁判

ネットの怖さ、人の無責任さがよくわかります。
マスコミはすぐ飽きるけど、ネットは永遠に残る。
相手の顔の見えない情報は信じてはいけません。

すごく個人的な話になりますが、スマイリーさんがパチンコ屋に営業に来た時にお会いしたことがあります。
写真撮影の時間は終わってたのにも関わらず気軽に撮影に応じてくれ、「がんばってください」と一声かけたら「ありがとうございます」とギュっと手を握ってくれました。
すでにネットでの噂は知っていました。
でもたったそれだけで、なんとなくネットの書き込みは嘘だろうなと思いました。

人を殺すってそんなに簡単にできることじゃないですからね。
もちろん騙されている可能性もありますが、印象として人を殺した人ではないなと感じました。

たぶんネットで中傷していた人も、会ってみれば嘘かもしれないと思えたと思うんです。
物腰も柔らかくて良い人で、人を殺したかどうかはともかく人格は最低とかですらなかったですから(笑)
犯人が全員不起訴になったのはスマイリーさんに芸人を続けてよという神のお告げだったのかもしれません。

信じてくれる人がごくわずかでもいれば、人間は耐えられるんですね。
人間にとって一番大事なのはやっぱり人間。
書き込もうとした言葉の先に傷つく人がいないかどうか、送信ボタンを押す前にもう一度考えてみることが大切です。

突然、僕は殺人犯にされた  〜ネット中傷被害を受けた10年間
スマイリーキクチ

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