「はい。」
「それは違う。自分自身の価値を認められないだけだ。」
「そうですか。」
「オレを見てみろよ。価値なんてあるように見えるか?」
「いえ、特に。」
「だろ?にも関わらず自信満々だよ。」
「ですね。」
「だからさ、価値ってのは自分であると思えば良いんだよ。」
「そうですか。」
「っていうかさ。」
「はい。」
「オレに価値がないってあっさり認めすぎじゃない?」
「すいません。」
「謝られると、オレにほんとに価値がないみたいじゃん。」
「すいません。」
「そうやって、謝ってごまかそうとするのやめろよ。」
「わかりました。」
「え?」
「あんたほど無価値な人間は見たことない。」
「え?」
「人に説教する前に、まずは自分の姿を見ろ。」
「あの…、え?」
「あんたの自信は空虚だよ、からっぽ。」
「いや…、そんな…。」
「人に言われるまで気がつかないくせに、言われるのは怖がる。」
「…」
「今まで何も言われなかったのは、みんな気を使ってただけだよ。」
「そこまで言わなくても…」
「この程度でなくなる自信なら、持たないほうが良い。」
「いや、自信は持ってた方が良いでしょ。たぶん。」
「価値観の相違ですね。」
「そうなんだよ、みんな違うんだ。」
「でしょうね。違って当たり前だ。」
「だからさ…、まぁいいや。また今度話すよ。んじゃ!」
「そうやって、いつも逃げるんですよね。ではまた。」
ラベル:小説


