いや、もう凄いですね。
凄いとしか言いようがない。
なんといってもおもしろい、そこですよね。
なんというか、ダメ人間なんですよ、主人公が。
んで、そのダメな人間が、とんでもないことをやらかす。
やらかした上で、ダメなまま生きていくんだろうということが想像できる。
もちろん吃音という障害はあるんですけど、
実際のところは吃音が問題なのではなく、
両親との親子関係が問題だったのだと思うのです。
まぁ、どれがというわけではなく、
結局本人がダメなまま生きていくことを選択した。
というだけなんですけどね。
この感じが、今の自分の精神状態にぴったりでした。
昨日の自分の日記の「ごめんなさいね」という感覚、
金閣寺を燃やすことを決意した主人公と、
重なる部分があるなと感じました。
「もう良いわ、自分の人生」って思いながら、
結局明日も生きていくんでしょうね。
どんな問題を起こしたとしても。
自分は認識の中で確認してしまったところで止まるタイプの人間なんですが、
主人公は止まれそうだったのに、なぜだか止まれなかったタイプの人間でしたね。
止まれないところまで自分を追い込んでいた、
にも関わらず突然の衝動に動かされてやったと思い込みたがっている節があったりと、
本当にダメなやつなんです。
でも、そこがどうしようもなく良い。
同じダメ人間でも柏木というキャラは違うタイプのダメ人間で、
どちらかというと自分は柏木に近いタイプなんでしょうね。
行為には、あまり走らないという意味では。
柏木がすごく好きなキャラだったから、
自分を同一化したいという思いもあるのかもしれないな。
象徴は象徴でしかないはずなのに、
必要以上に神格化してしまうことで、
自由に生きることができなくなってしまう。
自分を縛っているものが自分自身だとしても、
壊さなければこの先に生きていけないだろうという確信。
でも、壊してみたところで、自分が生きているのであれば、
結局たいして変わることはないのです。
生きているということは、かっこよくはないかもしれない。
それでも、生きている方が、自分は好きだなぁ。
ラベル:毎日書かなくても日記 三島由紀夫


