どらっくすのちゃんぷる〜日記。

どうせ誰も読んでない。

2015年09月16日

調子の良い時ほど、足元に気をつけろ。

行き場を失った男ほど、みっともないものはない。
それでもなにがしかのすがるものがあるからこそ、
男は生きていけるものなのかもしれない。
今の自分がすがっているものはなんだろうか?
ただ、生きているということ、それだけにすがって、
何の目的もなく生きているのかもしれない。

「極大射程」は、銃だけを愛して生きていくことを決め、
山奥に篭っていた男が主人公の話だ。
本当に山奥なのかはわからないが、
なんとなく自分の中のイメージでは山奥。
とにかく田舎だ。
元々凄腕のスナイパーだった男は、
巨大な組織の陰謀に巻き込まれてしまう。

なんだかもう主人公の世捨て人感に、
すごく共感できる部分がありつつも、
最初のうちは心の内でざわめく何かがわからないでいた。
陰謀が進むにつれ、男は生き生きとしてくる。
根っからの兵士なのだ。
そして、色々あったあげくに、どうなっちゃうの?
というところで上巻が終了。

下巻はまだ読んでいる途中だけど、
上巻もお腹がいっぱいになるくらいおもしろい。
世を捨てて生きていた人間が、
再び人間としての尊厳を取り戻していく過程が、
結局のところ兵士としての自分を取り戻すということ同じ。
なんとも悲しい気持ちもするけれども、
戦うことを決めてから、どんどんかっこよくなっていく主人公。
下巻がどうなるのかはわからないけど、
もし可能であれば、新しく帰る家ができて欲しい。

どうあったって、自分は自分でいることしかできない。
世を捨てたところで、自分以外のものになれるわけではない。
大切なものはなんなのか?
今自分自身が進んでいる道は、
本当は誰かに選ばされているんじゃないのか?
自分自身の生命力を上げてくれる人間が現れたときほど、
裏切りを警戒しなくてはならないのかもしれない。
男が外に出れば、7人の敵がいるという。
みんなが平和に暮らしていくべきだからこそ、
自分の平和を守るために、
人はなんだってしてしまうものなのかもしれない。


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posted by どらっくす at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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