★★★☆☆
孤独で内にこもるタイプだね
クリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作。
デビュー作ということでかなり荒々しい作品。白黒だし。
内容もなかなか尖っていて、一筋縄ではいかない犯罪ものになっている。
時系列の入れ替えもあって、ノーラン監督のデビュー作と言われればなるほどとうなづける部分もある。
ここからメメントに至るまでの成長の振れ幅がとんでもない。
ちょっと画面の構成がわかりにくい部分がある。
白黒にしてるところからも昔の映画を意識して作った部分が大きいのかな。
人の判別が難しいなという場面もあるのだけど、後のセリフで大体わかるから大丈夫かな。
小さな事件が転がりに転がって大きな事件にという、雪だるま的な話ではある。
時系列を入れ替えることによって、より大きな衝撃を持って迫ってくるのはさすが。
ここから見ると、メメントはもう一歩踏み込んだ話になっているとも感じた。
もはや巨匠と言っていい存在のクリストファー・ノーラン監督にも若い頃はあったのだなと感じられる一作であった。
よっぽどのファンじゃなければ見なくても良いかなとも思うけど、今の大作ばかりの監督とは一味違ったこぢんまりとした作品は。
映画制作者であれば虚飾が削がれている分、どう作れば良いかという勉強になる作品だとも思う。
映画監督きどりで、うんうんうなづきながら酒を飲むには長さといい白黒といいピッタリすぎる映画である。
フォロウィング(HDレストア版)をamazonプライムビデオで見る
https://amzn.to/470LWhj
ラベル:星3 クリストファー・ノーラン
【関連する記事】
- 「ウェンズデー」シーズン2の8話。最高の最終回。
- 「ウェンズデー」シーズン2の7話を見た。物語が結末に向かっていく。
- 「ウェンズデー」シーズン2の6話を見た。ウェンズデーとイーニッドの友情。
- 「ウェンズデー」シーズン2の5話を見た。異常な家族だからこそ、チラリと見える家族..
- 「ウェンズデー」シーズン2の4話を見た。フェスターおじさんのことが好きになる。
- 「ウェンズデー」シーズン2の3話を見た。とんでもなく密度の濃い回だった。
- 「ウェンズデー」シーズン2の2話を見た。まだまだ事件の全容が見えてこない。
- 「ウェンズデー」シーズン2の1話を見た。シーズン2も面白そう!
- 「WWE:”壮大なるドラマ”の裏側」を見た。暴露ではない、きちんとした裏側。
- 「木曜殺人クラブ」を見た。お年寄りたちの趣味は未解決事件の謎解き。


