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金なんかどうでもいい これは他の連中へのメッセージだ
今でこそジョーカーといえばホアキン・フェニックスである。
だがヒース・レジャーこそが真のジョーカーという人も多いであろう。
なぜかは、この映画を見ればわかる。
バットマンという作品自体の地位向上もさることながら、大人がアメコミムービーを楽しんでも良いという価値観を叩き込んだのがダークナイトだ。
善とは何か、悪とは何かを様々な視点から考えさせられる内容だ。
それでいて、アクションシーンも満載である。
前作にもあったカーチェイスシーンもさらにスケールアップ。
アクションではなく爆破シーンも素晴らしく。
特に病院爆破のシーンは、ヒース・レジャーの演技と相まってもはや伝説のシーンとなっている。
唯一欠点があるとすれば、ヒロインであるレイチェルの魅力が全くわからない点。
なぜこの女性がブルースとハービーの心を鷲掴みにしているのかが見ていてわからない。
むしろ見ている側にこそわからないようになっているとも言えるかもしれない。
アルフレッドの有能さも今作は抑えめで、代わりにモーガン・フリーマン演じるルーシャスが超有能かつかっこいい役割となっていた。
その辺もちょっとだけ寂しかったかな。
そういうった些細な点を除けば、あまりにも名作なわけである。
ヒース・レジャーだけが取り上げられがちではあるが、映画としても止めるところが見つからない出来である。
それでいて、常に善悪とは何かを考えさせるような重さを持っている。
しかも、それを突きつけてくるのはジョーカーなのだ。
悪魔のように囁くジョーカーにリアリティを持たせて演じているヒース・レジャーの評価が高いのも当然なのである。
この作品の直後に亡くなってしまったのが本当に残念である。
見た方がいい映画なんてものはない。
見た時にいいと思った映画がいい映画なんだ。
そう言い続けたい自分ではあるが、さすがにダークナイトに関しては見た方がいいと言いたくなる。
「ダークナイト」をU-NEXTで視聴 https://video-share.unext.jp/video/title/SID0003945?utm_source=copy&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns&rid=P0001925898
ラベル:星5 クリストファー・ノーラン
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