どらっくすのちゃんぷる〜日記。

日記?の更新は基本的に毎日22時から24時の間くらいにしています。

2017年03月22日

「黒蜥蜴」女怪盗黒トカゲとの初対決になめてかかって負けそうになる明智小五郎を好きになる。


「黒蜥蜴」を読みました。江戸川乱歩先生ですね。明智小五郎のシリーズなのかな、いまいちどういう時系列になっているのかとかは知りませんが、とにかく明智小五郎は出てきました。
そして、明智小五郎が出てくるシリーズはおもしろいですね。今まで読んできた中でも一番好きだったかもしれません。といっても、読んだ傍から忘れていってしまうので、最新の読んだ本が一番なだけかもしれませんが。

女怪盗黒トカゲと明智小五郎の戦いを描いている今作ですが、最初の方で明智小五郎が「どうせ狂言でしょ、盗まれるわけないし」と、若干手を抜いているところに度肝を抜かれました。一応対策は立てておいたおかげでなんとか痛み分けぐらいには持ち込むんですが、近ごろの名探偵は手を抜くことを知らない人が多いので、やけに人間味のある名探偵っぷりにますます明智さんが好きになりました。
また黒トカゲもとても魅力的で、ガンガン明智探偵を煽ってくるスタイルは読んでいて気持ちいいくらいでした。
わりとここまで読んできた乱歩作品はシチュエーションを組み立てることがメインだったように感じていたのですが、「黒蜥蜴」はキャラクターが立っていて非常に読みやすかったです。

名場面だなあと思ったのは、とある理由から黒トカゲが涙を流すシーンですね。極悪な女怪盗が涙する、その理由がまた切なくて、ラストシーンをよりドラマチックにしたてあげてくれます。
またそれによって、黒トカゲというキャラがより魅力的に感じました。明智探偵と裏をかきあいながら戦っていく中でどんどん魅力的になっていく。僕が作者なら5作品くらいは使いまわしたくなるぐらいのキャラでしたね。

いよいよもって乱歩作品をおもしろく読めるようになってきました。これで最初の方に読んではまれなかった作品ももう一度読めばおもしろく読めるかもしれません。
とりあえず20冊まであるみたいなので、そこまで読んでから改めて戻ってこられたらと思っています。
戻ってこられるかどうかはわかりませんけどね。
タグ:江戸川乱歩
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「魔術師」おどろおどろしい雰囲気に一気にはまってしまった。


「魔術師」を読みました。いつものようにさっさとめくっていこうと思ったのですが、なんとなく気分が乗っていたのである程度読んでみたところかなり時間が経ってしまいました。
それぐらい熱中して読んでしまいましたね。
明智小五郎探偵の事件というのを、前作にも遡って読んでみたい気持ちになりました。なにしろ前の作品はあまりにも早く読んでしまったのでなんとなくしか覚えていませんからね。
ある程度時間をかけて読んだ方が、小説の場合はたのしめるのかもしれません。

犯人がどうこうとかよりも、作品のもつおどろおどろしい雰囲気がすごく気に入りました。
この先どうなってしまうのか?というのが気になって夢中で読んでしまう。また明智小五郎というのがなかなか粋な男で、すべてを完璧に解決しそうなのにもかかわらず、ちょっと間違ったりピンチに陥ったりするところが素敵ですね。
キャラクターというよりは事件そのものの空気感をたのしむタイプの小説に感じましたが、次の作品も読んでみたいと思います。

特に気になったシーンとしては、獄門舟の出てくるシーンですね。あの辺の死体が見つかってからの流れと言ったらもういやあな空気が漂っています。詳細は控えますけども、実際に見たら卒倒してしまうかもしれませんね。
あとはラストがちょっと爽やかな恋愛ものっぽい締めなのも良かったです。

江戸川乱歩を読んだことって全然なかったし、今まで読んだものもあまりピンとこなかったんですけど「魔術師」は読みだしてすぐになにかピンとくるものがありましたね。今日の気分だったというだけかもしれませんけど。
全作読破!とまでは言いませんけど、主要な作品は読んでみようと思っています。
タグ:江戸川乱歩
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2017年03月11日

「D坂の殺人事件」ものすごい速さで読んでみたら、短編集だということしかわからなかった。

最近、動画の倍速再生なんかに凝っていて、流れでまた速読もできぬものかとやってみている。これがもう笑ってしまうほどにできない。
それでもやらないよりはやってみている方がなんとなくおもしろいのでやってみてはいる。やってみてはいるのだけれど一向理解が追いつかない。だが考えてみると、そもそも読むとは何なのだろう?などという疑問もわいてくる始末。遅く読めば読んだ気にはなれるのだけど、はたしてそれを読んだと言って良いのかはわからぬものである。

そんなわけで今日めくってみたのは「D坂の殺人事件」という江戸川乱歩の本である。
これをパラパラとめくってみた。電子書籍で読んだのでパラパラという擬音は正確には間違っているのだけれど、気持ちとしてはパラパラだったのだから仕方がない。
大体10分ぐらいでめくり終わっただろうか。
わかったことは、何か殺人事件があった。というタイトルを見ただけでわかることぐらい。なんとなく赤い部屋がどうこうとかもあった。そして、解説を読んで「なるほど短編集だったか」となったわけである。
どおりで話が続いてないような気がしたわけである。

ちなみにこのバージョンでは挿絵がなかなかおどろおどろしいので、たまにギョッとしたりもした。文字が並んでいるよりも絵の方がインパクトが強い。
まずは絵本ぐらいから練習した方がうまくできるようになるかもしれない。そもそもゆっくり読んだら理解できるのかもわからないし、一度ゆっくり読んだ方が良いかもしれません。

まあ本などというものは、読まなくても死ぬわけでなし、好きに読めば良いのである。
読めもしない英字新聞をかっこいいからと理由でカフェで広げている人を責め立てるようなことをするのはかわいそうでしょう。
できない速読を必死にやっている人を見かけたら、そっと微笑んであげてください。

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2017年02月14日

「インフェルノ」を読むと、ダンテの神曲も読みたくなる。

どうもタイトルに本の名前やらを書いておいてほしい人が多いようであるから書くことにした。
今日は「インフェルノ」を読むことに成功した。ダン・ブラウンのダンテの神曲がテーマとなった本作であるが、手元にイタリアの旅ガイドでも置いておけばより濃密に読み込めただろう。時間もなかったので慌てて読んだのだが、十分にイタリアを旅した気持ちにはなれた。それでも位置関係がよくわからないということは生じるので、手元にイタリアのことが書かれた何かがあればと思った。
ラングドン教授の冴えわたる頭脳は今回も健在だが、序盤は展開上なかなか能力が発揮できないのでやきもきとする。自分の中のラングドン像はトム・ハンクスで固まってしまっているらしく、教授が何かするたびにトムの顔がちらついていた。特にトム・ハンクスのしかめっ面が、ラングドン教授の心境に合いそうだったので映画を見るのもたのしみになった。
本だけ読んでももちろんたのしいのだけど、ダン・ブラウンの作品は映画化されるのがたのしみでもある。映像で映えるような場所が多いので、想像だけよりも映像で見た方がわかりやすいからである。そうしてまた原作を読むと、「おおこれはあんな感じの建物であるな」などと二度たのしめるのではないかと思う。ないかと思うと言うのは実際にやったことはないからである。案内本片手に読むのはやってみたい気もするが、Googleに聞くのも惜しいほど読む時間がなかったのが残念。読み終えたあとにはダンテの神曲も読みたくなることは間違いないが、読もうとして挫折することも間違いないだろう。親切にも解説に「ダンテの神曲は途中で挫折する人が多い本だ」と書いてくれているのだから。
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2016年09月01日

『マチネの終わりに』普段なら読まなかったであろうに。

kindle unlimitedほんとによく使っています。
不満はあるけど満点!と言いたくなるようなサービスです。10冊制限だけはほんとにどうにかして欲しい。雑誌、コミックは別枠にしてもらえるだけでも違うんだけどな。
平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』をようやく読み終わりました。
恋愛小説はどちらかといえば嫌い。どちらかと言わずとも嫌い。なんですけども、これはスルッと読むことができました。
もちろん恋愛小説の嫌いな部分というのは『マチネの終わりに』にも入っているんですが、それ以上に読ませてくれる小説でした。
やきもきするというんですかね。ままならない様子を追いかけていくのが非常に心地よいです。
ままならないところが嫌いなんですけど、ままならないのが嫌いでも読みやすいからすごい。

ただその分、非常に取材して書かれているであろう現実的な要素がいまいちしっくりと自分の中に入ってきてくれませんでした。もちろんその部分がなければ話は成り立たないし、あるからこそ状況に入り込んで読めるという部分もあるんですけど。
たぶんなくても問題なく読ませてくれるんだろうなという気持ちが出てきちゃって。
自分がせっかちなんでしょうかね。
ための部分にはなるんだろうけど、ためなくて良いから早く答えを出してくれという気持ちになる。
しっかりと楽しめていた証拠ですね。

こういう普段なら絶対に読まない本にも手を出してみることができるというのが定額サービスの魅力。
とりあえず手あたり次第に読んでいってもいいかもしれないな。
たぶん追加されるものがあるということは、出ていってしまうものもあるだろうし。
出ていくことがあるのであれば『マチネの終わりに』は、出ていきかねない作品であるなと思います。
比較的新しいものというのは、最初にドンとおいてしばらくしたら抜けがちですからね。
所有するわけではないからこそ訪れる一期一会。
だからこそ思わぬ出会いがうれしいものです。


マチネの終わりにマチネの終わりに
平野啓一郎

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2016年08月20日

『1Q84』BOOK1下巻。内側にいたのでは、外側から見ることができない。

『1Q84』BOOK1後編を読み終わった。
どれくらいの時間読んでいたのかは覚えていないけど、後少しで読み終わると思ってから一時間は経過して読み終えた。いったいどれくらいの時間読んでいたのだろう。
相変わらず世界が交錯しそうでしないままに進んでいく。
いったい話はどこへ進んでいくのか。いや、いったいわたしはどこへ連れて行かれてしまうのか。まったくわからない。舗装された道路の上を歩きたいのに、森の中を進むことを強制されているようだ。
だが、不思議と嫌ではない。むしろ本当に歩きたかったのは森の中なのだとさえ思ふ。

もしかしたらどこへも辿り着かないのかもしれない。
ただただ話は進んでいき、終わりのように見えて終わらない。
そんな話なのかもしれない。
わたしはただ先を読みたいだけなのだ。だからなにも気にしていない。

バッハを聞きながら読むことにした。
それがどういうタイトルで、何楽章とか、そんな名前が付いているのかどうかもわからない。
ふかえりという少女は番号で呼んでいた。それがなんとなくかっこよかったから、とりあえず曲だけでも聞いてみたくなった。
Google play musicにバッハと打ち込み、最初に出てきたアルバムを聞いている。
マウリツィオ・ポリーニ平均律クラヴィーア曲集。
これがバッハの曲なのかすらさだかではない。だがきっとそうなのだろう。

わたしが今いる世界は、『1Q84』の世界からは遠く離れているのだろうか。
リトル・ピープルはわたしの中に住んでいるだろうか。ヴィレッジピープルなら高らかにマッチョマンを歌いあげているのだけれど。
バッハを聞きながら、自分のいる世界をもう一度見つめなおそうとする。
ぼんやりとしてはっきりは見えない。
Qの世界か、9の世界か。
世界の中にいるものからは、世界の全体像は見分けがつかないものなのだ。


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読書をしている
『1Q84』BOOK1下巻。下巻を読み終わり、ひとやすみしているところ。
『食通知つたかぶり』丸谷才一 「信濃にはソバとサクラと」まで。格調高いのに温かい。
『超一流になるには才能か努力か?』アンダース・エリクソン 限界を超える練習あるのみ。
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2016年08月18日

『1Q84』わたしの心に火をつける。

『1Q84』BOOK1の上巻を読み終わりました。
思っていたよりも時間がかかってしまった。もっとすらすら読めると思っていたんだけど、じっくりと読みたいシーンが多かったので、その分時間がかかってしまいました。
特に最後の方にあったセリフ「慢性的な無力感は人を蝕み損ないます」は、なんだかここ数年の自分自身に当てはまるようで、トイレの中でも思い出してしまうくらいでした。
そうか、無力感に蝕まれていたのかもしれない。

人間というのは、手の届く範囲内で十分に暮らしていけて、その中にいる時間が長ければ長いほどに、手の届く範囲外に出ることを恐れ出す。
1mmぐらいならはみ出しても平気かもしれないのに、はみ出すことを恐れる生活を続けていたら、次第に手の届く範囲が狭くなってきてしまう。
手の届く範囲が狭まれば狭まるほどに、無力感が存在を増していく。
そこから抜け出すために必要なのは、1mmのはみ出しなのだと思う。

変化がないように見えても、限界を広げていこうとしているものにチャンスは訪れる。
そのチャンスは一見望んでいないもののように見えて、心の奥底では欲していたものであり、手放せるようなものではない。
だからこそ、チャンスを手にした人間は燃え上がり、自分自身を鎮火しようと他人に癒しを求めるのだろう。
消えはしない。だが、自分が燃やしつくされては元も子もない。
緩やかに燃やし続けてこそ、火は温かさを与えてくれるのである。

『1Q84』BOOK1の上巻は、わたしの心の中の炭に火をつけようとしているのかもしれない。
燃え尽きてしまったわけではなかった自分の中の火が、どこまで赤く輝きだすのかはわからない。
ただ、人の心の中の火は、物語によって燃えだすのだ。
その火を操ることができるのは、自分自身だけなのである。


読書をしている
『1Q84』BOOK1下巻。上巻を読み終わり、下巻に入ったところ。
『食通知つたかぶり』丸谷才一 二つ目まで。文章が格調高く感じる。
『超一流になるには才能か努力か?』アンダース・エリクソン 限界を超える練習あるのみ。
『1Q84』村上春樹 途中まで。物語を書きたくなってきた。

タグ:村上春樹
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2015年09月16日

調子の良い時ほど、足元に気をつけろ。

行き場を失った男ほど、みっともないものはない。
それでもなにがしかのすがるものがあるからこそ、
男は生きていけるものなのかもしれない。
今の自分がすがっているものはなんだろうか?
ただ、生きているということ、それだけにすがって、
何の目的もなく生きているのかもしれない。

「極大射程」は、銃だけを愛して生きていくことを決め、
山奥に篭っていた男が主人公の話だ。
本当に山奥なのかはわからないが、
なんとなく自分の中のイメージでは山奥。
とにかく田舎だ。
元々凄腕のスナイパーだった男は、
巨大な組織の陰謀に巻き込まれてしまう。

なんだかもう主人公の世捨て人感に、
すごく共感できる部分がありつつも、
最初のうちは心の内でざわめく何かがわからないでいた。
陰謀が進むにつれ、男は生き生きとしてくる。
根っからの兵士なのだ。
そして、色々あったあげくに、どうなっちゃうの?
というところで上巻が終了。

下巻はまだ読んでいる途中だけど、
上巻もお腹がいっぱいになるくらいおもしろい。
世を捨てて生きていた人間が、
再び人間としての尊厳を取り戻していく過程が、
結局のところ兵士としての自分を取り戻すということ同じ。
なんとも悲しい気持ちもするけれども、
戦うことを決めてから、どんどんかっこよくなっていく主人公。
下巻がどうなるのかはわからないけど、
もし可能であれば、新しく帰る家ができて欲しい。

どうあったって、自分は自分でいることしかできない。
世を捨てたところで、自分以外のものになれるわけではない。
大切なものはなんなのか?
今自分自身が進んでいる道は、
本当は誰かに選ばされているんじゃないのか?
自分自身の生命力を上げてくれる人間が現れたときほど、
裏切りを警戒しなくてはならないのかもしれない。
男が外に出れば、7人の敵がいるという。
みんなが平和に暮らしていくべきだからこそ、
自分の平和を守るために、
人はなんだってしてしまうものなのかもしれない。


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2015年07月04日

こわしたってこわれないもの「金閣寺」

三島由紀夫の「金閣寺」を読みました。

いや、もう凄いですね。
凄いとしか言いようがない。
なんといってもおもしろい、そこですよね。

なんというか、ダメ人間なんですよ、主人公が。
んで、そのダメな人間が、とんでもないことをやらかす。
やらかした上で、ダメなまま生きていくんだろうということが想像できる。
もちろん吃音という障害はあるんですけど、
実際のところは吃音が問題なのではなく、
両親との親子関係が問題だったのだと思うのです。

まぁ、どれがというわけではなく、
結局本人がダメなまま生きていくことを選択した。
というだけなんですけどね。
この感じが、今の自分の精神状態にぴったりでした。
昨日の自分の日記の「ごめんなさいね」という感覚、
金閣寺を燃やすことを決意した主人公と、
重なる部分があるなと感じました。
「もう良いわ、自分の人生」って思いながら、
結局明日も生きていくんでしょうね。
どんな問題を起こしたとしても。

自分は認識の中で確認してしまったところで止まるタイプの人間なんですが、
主人公は止まれそうだったのに、なぜだか止まれなかったタイプの人間でしたね。
止まれないところまで自分を追い込んでいた、
にも関わらず突然の衝動に動かされてやったと思い込みたがっている節があったりと、
本当にダメなやつなんです。
でも、そこがどうしようもなく良い。

同じダメ人間でも柏木というキャラは違うタイプのダメ人間で、
どちらかというと自分は柏木に近いタイプなんでしょうね。
行為には、あまり走らないという意味では。
柏木がすごく好きなキャラだったから、
自分を同一化したいという思いもあるのかもしれないな。

象徴は象徴でしかないはずなのに、
必要以上に神格化してしまうことで、
自由に生きることができなくなってしまう。
自分を縛っているものが自分自身だとしても、
壊さなければこの先に生きていけないだろうという確信。
でも、壊してみたところで、自分が生きているのであれば、
結局たいして変わることはないのです。
生きているということは、かっこよくはないかもしれない。
それでも、生きている方が、自分は好きだなぁ。
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2015年04月01日

かっちりとしたファンタジー「夜の写本師」

なんだかフッとエアポケットに入ってしまったようです。
ナチュラルでいられるのは良いことなんでしょうけど、
なぜだか落ち着かないような、
そんな感じがしています。
また本でも読もうかな。

そういえば「夜の写本師」読み終わりました。
夜の写本師 (創元推理文庫)
読み終わりましたって、読み始めたことを書いたか覚えてないですけども。
非常にたのしかったです。
やっぱり読むならファンタジーかSFですね。
いや、冒険物も良いか。
一時期は、小説が全然たのしめなかったんですけど、
最近はまたたのしめるようになってきてうれしいです。
フィクションをたのしむには、心の余裕が必要ですね。

あんまり本の内容に触れるのは好きじゃないんで、
どんな感じかというと、
ホウっとなって、なるほど、へへー。
って感じでございました。
もうちょっと詳しく書くとすれば、
よくできてるなぁ〜
と言いたくなる感じですね。

偶発的に何かが起こっているように見えて、
すべては運命によって定められている。
そんな感じの話に見えました。
もちろん立ち向かったり、抗ったり、
登場人物はいろんなことをするんですけど、
全体を通して見ると、すべては決まっていたことなのかもしれない。
そんな印象を受けます。
まぁ、小説なんで当たり前と言えば当たり前ですけど。

わりとかっちりしたファンタジーですね。
遊びもあんまりないような感じがします。
ただ、そのかっちり感が、むしろ心地よくて。
非常にシンプルな読み心地なんです。
読みづらい部分はあったとしても、
全体がかっちりとはまっているから、あんまり気にならない。
次の作品も読んでみたいですね。
posted by どらっくす at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月06日

自信がない。

「自分自身に価値がないと思っていないか?」
「はい。」
「それは違う。自分自身の価値を認められないだけだ。」
「そうですか。」
「オレを見てみろよ。価値なんてあるように見えるか?」
「いえ、特に。」
「だろ?にも関わらず自信満々だよ。」
「ですね。」
「だからさ、価値ってのは自分であると思えば良いんだよ。」
「そうですか。」
「っていうかさ。」
「はい。」
「オレに価値がないってあっさり認めすぎじゃない?」
「すいません。」
「謝られると、オレにほんとに価値がないみたいじゃん。」
「すいません。」
「そうやって、謝ってごまかそうとするのやめろよ。」
「わかりました。」
「え?」
「あんたほど無価値な人間は見たことない。」
「え?」
「人に説教する前に、まずは自分の姿を見ろ。」
「あの…、え?」
「あんたの自信は空虚だよ、からっぽ。」
「いや…、そんな…。」
「人に言われるまで気がつかないくせに、言われるのは怖がる。」
「…」
「今まで何も言われなかったのは、みんな気を使ってただけだよ。」
「そこまで言わなくても…」
「この程度でなくなる自信なら、持たないほうが良い。」
「いや、自信は持ってた方が良いでしょ。たぶん。」
「価値観の相違ですね。」
「そうなんだよ、みんな違うんだ。」
「でしょうね。違って当たり前だ。」
「だからさ…、まぁいいや。また今度話すよ。んじゃ!」
「そうやって、いつも逃げるんですよね。ではまた。」
タグ:小説
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2014年09月05日

壊れている!

いつまで歩き続ければ良いのか?
ゴールを設定しわすれたので、いつまでも歩き続けなければいけない。
最近人気の自動散歩靴で運動不足を解消しようと思ったのが間違いだった。
ゴールがなければ止まることができないなんて、とんだ欠陥品だ。
もう何時間になるだろう…
足はとっくに限界を超えている。
にも関わらず、靴が勝手に動くのだ。
いったいどうしたら良いのか。
そうだ携帯だ、携帯で製造会社に電話してみよう。
わたしは携帯を取り出し、番号を調べて電話をかけた。
「もしもし、靴にゴールの設定をするのを忘れてしまったんですが。」
「はい。」
「どうやったら止まりますか?」
「設定しない場合は、1時間で自動で止まるように設定されています。」
「え?全然止まらないですよ?」
「本当ですか?故障かな?」
「故障って、そんなことあるんですか?」
「いや、初めてのケースです。」
なんてことだ、累計一億足は売れているというこの靴の、初めての故障が自分に当たるとは…
「それで、どうすれば良いんですか?」
「それが、その…言いにくいことなんですが…」
「早く言ってください!」
「実は、全部普通の靴なんですよね。」
「え?」
「わが社にそんな技術力はありませんので、普通の靴に全自動靴とつけただけなんです。」
「…」
「なぜだかわからないけど、みんな自動で歩いていると信じこんでるんですよ。」
「そんなはずはない!わたしの靴は故障しているんだ!」
「いや、ですから…」
「もういい!!」
足を止めれば、止まれるのかもしれない。
だが、いまさらわたしに足を止める勇気なかった。
わたしの靴は故障している。
わたしの靴は故障しているんだ!
タグ:小説
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2014年09月04日

後悔。

「最近後悔したことってある?」
「あんまりないなぁ。」
「俺もない。」
「なんで聞いた?」
「いや、なんかあるかと思って。」
「そういえば…」
「なに?」
「今日のお昼ご飯をオムライスにすれば良かった。」
「へー。」
「後悔。」
「うん。」
「なんだよ、お前が聞いたんじゃん。」
「いや、想定外のしょぼさだったから。」
「お前はないの?」
「ん?」
「後悔。」
「ああ、うーん。後悔ってほどじゃないけど。」
「なに?」
「今かな…」
「なんだよ、オレと喋るの嫌なの?」
「うーん、っていうかさ。」
「なんだよ?」
「オレひとりで喋ってるし。」
タグ:小説
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2014年09月03日

怪盗記念日。

ある町に怪盗が現れた。
現れたと言っても、町長の元に予告状が届いただけ。
予告状には、こう書かれていた。
『今日の23時に、町で一番たいせつなものをいただきます。』
すぐに警察に連絡すると、警官が町役場にやってきた。
「町長、この町で一番たいせつなものとは、いったいなんでしょう?」
「うーん。なんだろう?」
「美術品とか、ないですか?」
「そういえば、美術館に一点、貴重な絵があるとか。」
「それかもしれませんね。」
町長と警官は、二人で美術館に行きました。
「館長、この美術館で一番貴重な絵はどれだね?」
「はぁ、こちらですが、いったいなんでまた?」
「実は怪盗から予告状が届いたのです。」
「ええー!それは大変だ!警察に連絡しないと!!」
「落ち着いてください。わたしがその警察です。」
とにかく大急ぎで応援を手配しようということになり、
美術館のまわりにたくさんの警察官たちがやってきた。
狭い町のことだから、すぐに噂は広まった。
「美術館に怪盗が来るらしい。」
「なんでも美術館にはとんでもないお宝が隠されてるんだと。」
「館長のやろうめ、今まで隠してやがったな。」
「どれ、いっちょ見物に行こうか。」
「そうしよう。」
田舎町のほとんど全員が、美術館のまわりに集まった。
それだけの人が集まれば、酒盛りやら井戸端会議やらが繰り広げられる。
あっという間に美術館のまわりはにぎやかになってしまった。
なにぶん娯楽の少ない田舎町だ。
みんな怪盗が来るのを心待ちにしていた。
「すごい騒ぎになってしまったな。」
「ええ、でもなんだかたのしいです。」
「君もそう思うかね?」
「はい。」
警官たちは、町長と町役場の人の話を聞きながら、
ぐるぐると美術館のまわりを囲んでいた。
そのさらに外では、町民たちが宴会をしている。
「そろそろ23時になるぞ!」
空気が張り詰め、しーんとした空気が流れた。
一分経ち、二分経ち、五分がすぎた頃。
「もしかして、怪盗なんて来ないんじゃないか?」
と、町民たちの一人が言い出した。
すっかりしらけた空気が流れ、
町民たちはぞろぞろとそれぞれの家に帰っていった。
30分がすぎた頃には、警官たちもすっかり気を緩めていた。
「町長、どうやらいたずらだったようですね。」
「そのようです。ご迷惑をおかけしました。」
「いえいえ、何事もなくて良かった。」
町長は美術館の方を振り向くと、がっかりした様子で、
「本当にそうだったのかなぁ?」
とつぶやいた。

次の日の朝、町長の机の上に一枚の手紙が届いていた。
封筒を開けると、中には一枚の紙切れにこう書かれていた。

『きみたち町民のわくわくした心はいただいた。 怪盗より』

それから毎年この町では、この日を怪盗記念日にした。
怪盗は来なくても、毎年祭を開いてたのしむようになったそうだ。
予告状と手紙は、今でも町の宝として保管されている。
タグ:小説
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2014年09月01日

夕暮れ。

日が落ちるのもだいぶ早くなった。
夕方の空気は、昼間の暑さを吸い込み、若干の冷たさを吐き出している。
「今度さ、どっか行こうよ。」
夕焼けで彼女の顔がオレンジ色に見える。
「ああ…、そうだな。」
「どこが良いかなぁ。」
僕は自転車を押しながら、彼女の横を歩く。
オレンジ色の世界は薄暗く色を落としていく。
「ねぇ、どこが良い?」
「どこって、そうだなぁ。」
「どこでも良い?」
「うん、まぁ。」
「ふーん。」
彼女が歩くスピードを少し上げた。
僕は変わらず自転車を押し続ける。
少しだけ離れたところで、彼女は立ち止まり、振り返った。
「ねぇ。」
「うん?」
「…なんでもない。」
彼女はこっちを見ていたけど、逆光で表情は良く見えなかった。
「あのさ。」
僕は表情の見えない彼女に話しかける。
「行きたいところはないんだけど。」
「うん。」
「良かったら、明日も一緒に帰ろうよ。」
「…うん。」
相変わらず、彼女の表情はよく見えなかった。
僕の顔は彼女に、何色に染まって見えているだろうか?
オレンジか、赤か、それとも。
僕は、彼女を見つめるために、真横まで行った。
「良かったら…、良かったらなんだけど。」
「なに?」
「明後日も、その先も、卒業するまで、一緒に帰らない?」
彼女は下を向いて立ち止まった。
僕は自転車を押し続ける。止まることが、できなかった。
「いいよ。」
振り返ると、彼女は笑っていた。
太陽が沈んでも、それだけはわかった。
タグ:小説
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2014年08月30日

ピーナッツバターとピーナッツクリーム。

「ピーナッツバターを買ってきて。」
今朝、オレはたしかにそう言った。
だが、あいつが買ってきたのは、ピーナッツクリームだった。
「こないだ買ってきたのはこれだったでしょ?」
「こないだはこないだだろ、今日はピーナッツバターの気分だったんだよ。」
「良いじゃない、ほとんど同じでしょ。」
「同じじゃない、全然違う。」
「どう違うの?」
「ピーナッツクリームは甘すぎる。」
「甘い方が好きでしょ?」
「そういうもんだいじゃないんだ。」
「じゃあ、また明日買ってくるから!今日はこれ使って。」
「ああ。わかったよ。」
オレは渋々納得した。
言われてみれば、ほんの少しの違いなのかもしれない。
彼女には多少おっちょこちょいなところがあるし。
もう二ヶ月も経つのに、ピーナッツクリームを好きだった兄と、
ピーナッツバターが好きな弟の違いがわからないくらいなんだから。
タグ:小説
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2014年05月23日

一杯の水

「もうダメだ。」
諦めの言葉が、頭の中にこだまする。
「水が欲しい…」
目の前には、ただただ広い砂漠が広がっていた。
だが、もう戻ることもできない。
進むしかないのだ。

懐には、大きな宝石が入っていた。
まったくの偶然で手にしたその宝石は、
まったくの偶然ながら盗品であった。
僕が盗んだわけではない。
落ちていた物を拾っただけだ。
これ幸いにと、
宝石商に持って行ったところ、
潜んでいた警察に追われることになった。

隙をみて逃げ出したのは良かったものの、
何の準備もせずに飛び出したせいで、
命を危険にさらす羽目になった。
砂漠に囲まれた街に住んでいるという自覚はあったが、
その砂漠が、こんなにも広いとは、
思いもしなかった。

生まれてから、ほとんどの人間は、
街の中で一生を終える。
この街を囲う砂漠はそれほどに広いのだ。
稀に、外から来る者があったとしても、
もう一度外へ戻ろうとするものは少ない。
それほどに、過酷な砂漠なのだ。

つまり、何の準備もせずに出てきた僕は、
遠くない将来に、死ぬことになる。
おとなしく捕まっていれば、
数年で檻から出られただろうに。
逃げ出してしまったから、
こんなことになってしまった。

いや、宝石商に売りに行かずに、
警察に届けておけば、
盗まれた人から謝礼を貰うことだって、
できたかもしれない。

バカだった。
正しい行いをすれば、
助かっていた命を、
無駄に消費してしまったのだ。

日が沈んでいくと共に、
急激に冷え込んできた。
昼は暑く、夜は寒い。
砂漠とは、そういうところなのだ。
それでも、ただひたすらに歩く。
命尽きるまで、歩き続けるしかない。

どれくらい歩き続けたのかわからなくなった頃、
先の方に、何かが見えてきた。
「オアシスだ…」
僕は残された気力を振り絞り、
オアシスまで夢中で歩いた。

ああ、神様。
ありがとうございます。
僕は、もう二度と、悪いことなどいたしません。

ようやくオアシスにたどり着くと、
そこには数人の警官が待ち構えていた。
「よくここまで逃げたものだな。」
警官はそう言いながら、僕を縛り上げた。
抵抗する力は、もう残っていなかった。
「砂漠に逃げたものは、ここにたどり着けなければ死ぬ。」
「たどり着いたとしても、我々が待っていて殺す。」
「宝石を盗むのは死罪と決まっている。」
「さあ、宝石を出せ。」
「その前に、水を一杯もらえないでしょうか?」
「水か、飲め。」
受け取った水を、一心不乱に飲んだ。
人生で、一番うまい水だった。
「ありがとうございました。」
僕は、懐に手を入れた。
ない。
宝石は、なかった。
どこかで落としたのだろうか?

僕は懐からそっと手を出した。
「私は何も持っていません。」
「なんだと?」
「宝石など、盗んではいません。」
「本当か?」
「はい。」
警官たちは、僕の服を脱がしたが、
ないものは出てくるはずがない。
「飲み込んだわけではあるまいな?」
「水もなく、あのように大きな宝石を飲み込めるでしょうか?」
「どこかに隠したのか?」
「この砂漠に、あのように小さな宝石を隠し、見つけることができましょうか?」
「それでは、お前はここに何をしにきた?」
「最初に申しましたとおり…」
僕は息を吸い込んだ。
「一杯の水を飲みに来たのです。」
タグ:小説 日記
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2014年05月21日

木陰

見上げれば、
巨大な木が、
ただ立っていた。
木陰で横たわる僕を、
影で包み込むように、
ただ立っていた。
「逃げられないのか?」
この世が、僕を追ってくる。
どこへ行こうにも、
どこにも辿りつけなかった。
大きな木は、
やさしく僕を包み込もうとする。
どうにも、それがわずらわしいのだ。
「やめてくれ。」
木は黙って立っている。
僕は半身を起こし、辺りを見回した。
木の向こうには、
小さな池があった。
僕は起き上がると、
ゆっくりと池に向かった。
陽射しがあたたかい。
そのあたたかさもまた、わずらわしいのであった。
池の中に入ると、
水はひどく冷たかった。
あっという間に僕は、
体の自由を失った。
冷たい水に包まれて、
動かなくなった体。
「まだ、逃げられないというのか…」
呼吸は止まり、
体は池の底に沈んだ。
そうして意識は分散し、
水になり、木になった。
はじめから、逃げる場所などなかったのだ。
気がついたときには、
僕は、僕を捨て、命そのものとなっていた。
タグ:小説 日記
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2013年01月10日

『グイン・サーガ3 ノスフェラスの戦い』もんっのすごいおもしろかった。

グインサーガ三巻を読みました。ネタバレもあるかもしれないので注意を。
この巻はおもしろかったー!
やっぱりバトルシーンがあると燃えますね。

『内容紹介
パロ王国の正統なる血をひく双生児リンダとレムスは、モンゴール軍に追われて妖魔の支配するノスフェラスの地へと逃れた。2人と行を共にするのは、豹頭の超戦士グインと傭兵イシュトバーン、そして蛮族セムの娘・スニ。彼らはセムの力を借りて、追っ手の小部隊を蹴散らしたが……。人外魔境に展開するシリーズ第3弾。』



バトルシーンと言っても、個別の戦いではなくて全体対全体なんです。
これが非常におもしろい。
どうなっていくかというのはなんとなくわかるんです。
そんなに複雑な戦略ではないですから。
ただ、そこをグイグイと読ませてくれる。
いやぁ素晴らしいです。
Evernote Camera Roll 20130110 231429.jpg

前二巻でもかっこよかったグインは、三巻に来てもはや軍神の域に達しています。
特に、二巻の終わりからの流れをどう突破するのかと思っていたら…
まさかのハイパーかっこいい状態。
マッチョですわ。

あとがきを読む限り、あと二巻ぐらいはこの辺りの戦いが描かれる予定みたいです。
そして、そこで序章が終わりと。
壮大なサーガですね。
まだ序章の途中だったと。

四巻がどうなるかはわかりませんけど、とりあえず一区切りするらしい五巻までは読んでみようと思っています。
これから読む方に対して言うことがあるとすれば、三巻までは読んでからやめるかどうか判断したら良いんじゃないかというくらい気に入りました。
ブログ書き終ったら続きを買おう。
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2013年01月09日

『グイン・サーガ2 荒野の戦士』荒野を駆ける豹頭の戦士

Evernote Camera Roll 20130109 220731.jpg
グイングイーン!
というわけで、グイン・サーガの二巻を読みました。
一巻の感想はこちら→(http://champru.seesaa.net/article/311289937.html

『内容紹介
新興モンゴールの手でパロの王国は滅び去った。
からくも辺境に落ちのびた王族、リンダとレムスの姉弟は、そこでグインと名乗る記憶を失くした豹頭の超戦士に助けられた。
しかしその彼らもついに捕らわれ、辺境の砦に連行されてしまう……。未曾有の大シリーズ第2弾。』


さて、二巻になってなんとなくスケールも大きくなってきました。
単純に登場人物が増えたからというのもありますが、一巻で感じていた世界がさらに広がった感覚を覚えます。
その原因は、でてくる怪物たちにあるでしょう。
彼らのおかげで、なんだかとてつもなくわくわくできる世界を感じています。
味方、敵、そして怪物という三者がいることで、次はどこが出てくるんだろうという広がりがあるんでしょうね。

グインのサーガとしては、ついに始まったという印象を受けました。
二巻を読み終えてみると、一巻はプロローグに過ぎなかったなという印象です。
ようやく序章が始まった。
そんな印象を残したところで終わってしまうのが二巻でした。
もう、三巻を買ってしまいましたよ。

長い話ですし、何巻まで読むかはわかりませんが、もう少しだけグインサーガをたのしんでいきたいと思っています。
kindleストアの割引が終わっちゃったら、どうするか考えると思いますしね。
かといって、先行してたくさん買っておくと、間違いなく積んでしまいますので。
デジタルでも積むという表現を使うのかはわからないですが。

いずれにせよ、とにかく読んでいてたのしい。
硬派なファンタジーですね。
ベルセルクとか、そっち系です。
まぁ自分の中でのイメージは、SDナイトガンダムなんですけどね。

絵は、二巻で印象的だったシーンなんですけど…自分でもこんなシーンが本当にあったかはわかりません(笑)
たぶんあったんじゃないかな。
絵からしても、自分の中での変化がわかりやすいんじゃないかな。
一巻は、キャラ紹介の側面が強いと感じたんでしょう。
二巻は、戦っている印象だったのかな。
三巻は、どうなっていくのか?
たのしみです。
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